供物・供花について

供物・供花はとは亡くなった方の霊を慰めるために祭壇の周囲に飾る品物や花で、基本的には遺族や親近者など故人と近い間柄の人が用意するのが慣例です。

供物に使用されるものはお菓子やお茶・海苔・果物などが一般的で、かけ紙には結びきりの水引をかけるか、印刷された用紙に「御供」や「御供物」と薄墨で書きます。

カゴに盛ってある果物の場合は白黒のリボンを結び、名前はカードを使用して書くのが基本です。一方で、供物にふさわしくない品は海産物や肉などの生ものとアルコール類で、たとえ故人の好物であっても避けたほうがよいでしょう。

供花は故人に供えるお花で葬儀会場近くの生花店に注文するのが一般的ですが、直接葬儀場や斎場に注文できる場合もあります。スタンドタイプの供花が主流で、使用する花は菊やカーネーション・ユリなどで色は白をメインとしており、他の色の花を飾る際にも華美にならないように調整しますが、地方や地域の風習、季節などによって花材や形態は変わります。

なお、贈り物の花として人気の高いバラはトゲがあることから供花には使用しない他、スズランやスイセンなどの毒を持つ花や、ユリでも香りの強い種類のユリは供花として使用することを避けるべき花とされています。