葬儀用語 唐木仏壇とは?

多くの人にとって人生の中で仏壇を買い替える機会は、それほど多いものではありません。そのため購入を考え始めた場合には、どの仏壇を選べば良いのか迷う人も多いのではないでしょうか。現代の日本で販売されている仏壇には大きく分類すると3つのタイプの物があります。

一般的に仏壇のイメージで思い浮かべる人が多いのは、黒い漆に金箔で装飾を施した金仏壇です。また最近では現代的な洋間に置いても違和感がないような、モダン仏壇と呼ばれているものも増えています。そのほかに挙げられるのが、木目の美しさを活かした唐木仏壇です。
唐木仏壇とは?と疑問に思った人もいるかも知れません。唐木仏壇の特徴は、黒檀や紫檀といった美しい木材を使用して作られている仏壇です。唐木とは、熱帯地方から輸入される銘木のことで、かつて日本が唐の国と呼ばれていた中国に遣唐使を派遣していた時代に多く輸入されていたことからこの名称が付きました。

黒檀や紫檀がその代表的な木材ですが、現代の唐木仏壇には必ずしも熱帯地方から輸入している銘木が使用されているいるわけではありません。他の地方から輸入した木目の美しい木材が使われていることもあれば、屋久杉や欅・桜といった日本産の銘木が使われていることもあります。

無垢材で作られている唐木仏壇は高価なものも少なくありません。しかし現代では別の木材を芯に使い、表面に出る部分に木目の美しい銘木を使用したものも多く売られています。このようなタイプのものは、総無垢材で作られている唐木仏壇に比べると安価に手に入るのが特徴です。しかしこれは外見を見ただけでは分からないので、購入する際にはよく調べてみることをお勧めします。

木目の美しさが魅力の唐木仏壇は金仏壇と並び、日本での伝統的な仏壇の1つです。しかし銘木を使用しているどころか、木目を印刷したシートを張り付けて作られているタイプのものも唐木仏壇として売られている場合もあるため、値段と品質をよく比較して選ぶようにすると良いでしょう。


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