お通夜とは?

お通夜とは葬儀の前に行う儀式のことで、主に仏教で執り行われるものを指します。
仏教におけるお通夜とは、お釈迦様が入滅した後に悲しんだ弟子たちが、遺体を見守りながら死後7日間、夜通し生前の説法を聞きあったとされる故事に由来します。
それが転じて、家族や親しい人が集まり遺体を取り囲んで故人の思い出話をする、現在のお通夜になりました。
ちなみに、お通夜とは成仏を祈る目的ではなく、故人の現世における最後の夜を共にする為に行われます。
日本の場合だと、故人が亡くなり葬るまでの間、親族や知人が死者を守る目的で行われてきた長い歴史があります。
やがて葬儀に至るまでの間をお通夜と呼ぶようになり、夜通し代わる代わる見守るように変化しました。
近年は忙しさを理由に、時間を短縮したいわゆる半通夜で済ませるケースが増えているのが現状です。
これは既に一般化され始めているので、今後の主流になっていくものと思われます。
半通夜は、僧侶を招いて読経と焼香を上げる、葬儀に近い儀式の形式を用いるのが普通です。
弔問客を含めて執り行う通夜を本通夜、遺族などの近親者のみで執り行う通夜を仮通夜といったりします。
お通夜は基本的に、思い出話を語り合ったり遺体を見守るものですが、地域によっては最後の食事として料理が振る舞われることもあります。
しかも、食事は供養や参列のお礼を兼ねるケースと、料理ではなくお菓子や飲み物といった簡単なものを提供するケースに分けられます。
また北海道や西日本地域と中国地方では、告別式を省略してお通夜のみを執り行う葬儀の形式が定着しています。
お通夜そのものがない地域も一部には存在しますから、古い歴史があるとはいっても、多様化したり変化が起こっているといえるでしょう。
葬儀の短縮や簡略化は、高齢化が進んだことで顕著になっていて、1日葬が増えているというデータも出ているほどです。
夜通しお祈りをする宗教は他にもありますが、お通夜は日本以外では非常に珍しい儀式だと結論づけられるはずです。


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