遺骨迎えと精進落とし

家族の中で亡くなった人がいる場合には、葬儀を行った後に火葬場に向かい火葬するのがおおよその流れとなっています。火葬は1時間程度で終わりその後骨を拾って骨壺に納める流れです。

骨壺は、陶器でできているものを利用します。それを四角い木箱で覆うのが決まりとなっているところが多いです。

そして、骨壺は自宅に戻ってくることが多いですが、少なくとも墓場に埋めるまでの間は自宅に安置しておくことが多くなるでしょう。

この時、遺骨迎えをすることが必要になります。これは、遺骨を自宅に迎えることを意味しており、祭壇をしつらえて仏壇の目の前に置くことが一般的でしょう。

仏壇がない場合には、部屋の西か北に置くのが普通になります。遺骨迎えの祭壇は2段から3段が普通となっており、仏教の場合にはそこに線香立てなど置くことがほとんどです。祭壇には骨壺以外にも故人が好きだった食べ物など置くと良いでしょう。

それとは別に、精進落としをすることも忘れてはいけません。精進落としとは、もともと通常の食事に戻ることをいいました。古くは、忌明けまでの間は肉や魚を食べない決まりがありました。

そして、忌明けを迎えてからは肉や魚を食べてよい決まりになっていたわけです。

現代では、そのような細かな決まりがあるわけではなく、単に食事会を意味していることが多いです。

7日目に行うことが多いですが、現代では遠くに住んでいる親族などもいるため、もう一度7日目に人を集めるのは難しいことが多いです。

そこで、火葬して葬儀上に戻ってきた日に行うのが普通になっています。単に親族の中で食事をするだけでなくお経をあげてもらったお坊さんも一緒に食事をしてもらうのが基本です。

時間としては1時間から2時間ほどでお開きにします。葬儀場に食事ができるところがあればそこで精進落としをすることが多いですが、もし民間の葬儀上などを使っている場合には、食事をするところを予約して精進落としをしていきます。


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