遺体の安置・納棺をする

実際に葬儀に参加した経験がある人は、遺体がどのように安置されているのか見たことがあるでしょう。そのようなシーンはTVドラマなどでもよく流れるので、おおまかなイメージを持っている人は少なくありません。しかし、実際には漠然と置かれているだけではなく、細かな慣習やルールに従って適切な置き方をしているのです。

まず遺体に特別な化粧をして装束を着させることが最初の作業です。

この化粧は、血色のない表情を少しでも生前のような健康体に近づけるためのものです。
それらが終わったら安置する作業に移りますが、ここでポイントになるのは方角に配慮することです。
一度ぐらいは、北枕という言葉を聞いたことがあるでしょう。

お釈迦さまが終焉を迎えるときに、枕を北に向けていたことが由来となっています。

仏教式で安置するときは、それにならって枕を北側にするのが古くからの慣習です。
とはいえ、何らかの事情で北に向けられない場合もあるでしょう。
その場合は例外的に西に向ける処置が取られています。


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