葬儀用語 しきみとは?

しきみは、美しい緑色の葉と小さな黄色い花が特徴的な常緑小高木です。仏教との関わりが深い植物であり、葬儀などの仏事で用いられているため非常に身近な存在だといえます。しかし普段あまり意識して目にすることがありませんので、しきみとは?何故葬儀で使用されているの?と不思議に思う方もいるでしょう。

しきみが仏教と深く関わっている理由は、青蓮華の葉とよく似ていることにあると考えられています。仏教において青蓮華は、特別な植物の一つです。

けがれのない仏様の瞳は、青蓮華の花のようだと例えられることがあります。その青蓮華とよく似た葉を持つしきみもまた、特別な植物だといえるでしょう。

現在のインドである天竺は、仏教において仏様のいらっしゃる場所と考えられています。しきみも青蓮華も、インドに自生する植物であり、律宗の開祖である鑑真によって日本にもたらされたといいます。その時代から、しきみは仏様への供物として用いられてきたのです。

しきみは毒性のある植物であり、強い香りを持っています。このことも、仏教の葬儀で用いられることになった理由の一つだといえるでしょう。昔は現在のような形で、ご遺体を安置することができませんでした。腐敗によるにおいが生じてしまったり、獣に襲われてしまう恐れもあったのです。こうした状況において、強い香りと毒性を持つしきみは、ご遺体を守る供物として活用されました。香りによって危険な獣を遠ざけることができる、と考えられていたのです。

この植物は常緑小高木ですので、一年中緑色の葉を茂らせることができます。季節を問わずいつでもみずみずしい緑色を保つことができる、というのも仏事に重用されるようになった理由の一つでしょう。また長持ちしやすい植物であり、花瓶にさしておくだけでも長く新鮮さを保つことができます。

古くから使用されてきたしきみは、葬儀の供花として、また枕飾りなど様々な形で現在の仏事にも広く用いられています。


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