お葬式の知識 一般葬とは

一般葬とは、特に人付き合いを大切にする方に向けた、遺族だけで執り行わない大規模な葬儀スタイルのことを言います。一般葬は従来の伝統的な葬儀スタイルとなっていて、参列者には、仕事関係の方やご近所にお住いの方、学校やサークルなどの関係者、故人にご縁のあった方まで広く呼ばれるので、その数100名を超えることもあります。

会場も小規模な家族葬とは違い、人数に合わせて大きな会場を用意する必要があるので、それなりの予算が必要になってくるでしょう。

一般葬の式次は、まず、通夜が1日目に行われ、翌日に葬儀式・告別式・出棺式と続き、火葬場にて納めの式が行われ、最後に火葬されるという次第です。

通夜では、葬儀前日に参列者を招き、遺族と食事をしながら故人を偲びます。

多忙な生活環境に身を置かれ、葬儀・告別式に出られない方が弔問に訪れることも多いでしょう。また、告別式は、参列者や遺族らが故人とのお別れをするという内容で、基本的には社会的儀式とされていますが、一部宗派では宗教儀式として行われています。

気を付けておきたいのが、一般的に葬儀式は仏教式で行われるという事です。宗派がある場合は、あらかじめ葬儀社に対し、形式やしきたりを伝えておくことが必要です。

一般葬を行うメリットとして、従来のしきたりや習慣を大切にでき、故人と縁のあった方を広く呼ぶことができるという事が挙げられます。

近頃の小規模な葬儀式は、本来の儀式を部分的に省略する傾向もありますが、一般葬であれば、従来の伝統的なやり方に則って、厳かに故人を偲びきちんとお別れをする、しっかりとした葬儀を行うことができます。

葬儀に対して丁寧な考えをお持ちの方や葬儀の形式に知識のある方には、特に安心して参列できるスタイルと言えるでしょう。また、参列者を限定した葬儀スタイルでは、故人と近しい関係にあったものの葬儀に参列できなかった人が、後日自宅へ弔問に訪れ、遺族が対応に追われることも考えられます。

ただし、参列者があまり見込めない場合はその規模に合わせて葬儀スタイルも選びましょう。”


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