遷霊祭とは?

遷霊祭とは神道の儀式で、故人の魂を遺体から霊璽に移します。
遷霊祭は故人の死後10日ごとに行い、五十日祭の終了で忌明けになります。
神道の通夜祭と遷霊祭は仏式のお通夜に該当し、本来は2つの儀式を別々に執り行います。

現在では、遷霊祭を通夜際と同じ日に行うケースが多いです。
通夜祭の後に執り行われる遷霊祭は、神式の儀式を執り行う斎主の入場と礼拝からスタートします。

礼拝では深く二回お辞儀をして二回拍手をし、さらに一拝するのが手順です。
二回の拍手は通常の拍手とは異なり、忌明けまでは音が出ないように両手を合わせる前に止めます。

遷霊祭の儀式では、室内の明かりを消してから斎主が暗闇の中で詞を奏上します。
参列者は頭を軽く下げ、故人の霊が移った霊璽は祭壇に安置してある特別な場所に納めます。

一連の儀式が終わったら室内の明かりをつけ、全員で着席します。
次に玉串奉奠に進みますが、玉串奉奠とは仏教における焼香に該当するものです。

玉串を両手で受け取ったら遺族に一礼し、玉串を正面に立てるように持ちます。
時計回りに回転させ根元を祭壇側に向けたら、玉串を捧げます。

二回お辞儀をして二回拍手をし、一拝したら数歩下がって遺族に一礼して席に戻ります。
遷霊祭が行われると、故人は人ではなく神という扱いになります。


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