葬儀用語 四華花とは

四華花

四華花は祭壇にお供えする葬具の1つで、悲しみをあらわす為に用いられるのが特徴です。
作りは細かい切れ目が入った白い紙が細い棒に巻きつけられたもので、葬列で親族が手に持ったり柩の四隅に置いて使用されてきた歴史があります。

四華花はお釈迦様の入滅を悲しみ白く枯れてしまった木々が、白い鶴が飛んで並んでいるように見えたという故事、涅槃経が由来です。

かつては立てないと死者が成仏できないとされ、重要視されていたことから、数が4本だったことと合わせて四華花と名づけられました。

神道でも似たようなものに、紙で作られた死者の依り代の幣束が存在します。
四華花の呼び方はしかばなですが、他にも四花花や死花花、紙華花に死華花といった表記もあります。

いずれにしても、四華花は葬儀において重要な意味を持っていますから、祭壇に忘れずにお供えしたいものです。

紙と棒という簡単な作りではありますが、込められる意味は重要で成仏に必要と考えられていますから、やはり省略せずにしっかりと用意することが大切です。

近年は家族葬や1日葬など簡素な葬儀が増えていますが、祭壇の飾りを控えめにするにしても、四華花はなくしてはいけないものだと思われます。”


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