葬儀で使われる 樒(しきみ)とは

樒

樒の特徴

樒は仏教と深い関わりがあり、古くから葬儀に欠かせない植物です。高さは最大10mにも達し、春には黄色い花を咲かせます。また、特有の強い香りを持つことも特徴の一つです。

榊との違い

樒は榊とよく似ていますが、次のような違いがあります。

  • 葉の形状:樒の葉は波打っており、肉厚で柔軟性があります。一方、榊の葉は平たく、硬くて柔軟性がありません。
  • 共通点:どちらも常緑高木で緑色をしているため、見た目が似ていますが、よく見ると違いが分かります。

樒が仏事で使われる理由

樒が葬儀で用いられるのは、その香りと特性によって故人を守る意味が込められているためです。また、樒の香りには動物を遠ざける効果があり、かつて土葬が一般的だった時代には、動物が遺体を掘り起こさないように墓の近くに植えられていました。

樒は単なる供え物ではなく、実用的な意味も持ち合わせた大切な植物なのです。


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