清めの塩と一緒に鰹節を口にする

葬儀に参列した方が葬儀場から帰宅し自宅に到着した際、玄関ドアを開けて室内に歩を進める前段階で玄関先にて清めの塩をかけるという所作は全国的に見られる風習ですが、中には清めの塩をかける所作と共に追加で所作を行っている地域もあります。

それは茨城県の水戸を中心として見られ、全国的に行われている清めの塩を使用する事と共に鰹節を口にするという風習です。

鰹節を使用するという事自体が珍しいのですが、取り扱いについては地域差があり、口に入れて頂く地域がある一方で塩をかけるという地域に分かれています。

葬儀から帰宅した後には清めの塩を用いる習慣が無いという地域の方においては、鰹節を使用するという事について非常に稀有に感じるものですが、あえて鰹節を使用するのは神道の考えに倣っている事が所以です。

実は仏教には清めるという考えが存在せず、清めるというのは神道が由来となって広まった考え方です。
そのため、元来仏教では清めの塩を使用していなかったものの、時代や考え方の変化により清めの塩を使用するようになりました。

また、神道の葬儀においては祭壇に様々な食物を用いるのですが、用いる食物の中に鰹節も存在している様子から茨城県の水戸を中心として清めの塩に合わせて鰹節も使用されるようになったと言われております。


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