お淋し見舞いとは?

お淋し見舞いとは通夜での風習の一つであり、愛知県や岐阜県、三重県などの一部の地域で行われているものです。一般的にお通夜では長い夜を過ごすことになるので、その遺族のために渡す手土産のことといえば分かりやすいでしょう。

通夜の長い夜にできる限り遺族が寂しい思いをしないで済むように、葬儀の準備で忙しいことが予想されるので遺族で食べてほしいという意味合いが込められていて、通夜に参列する場合だけに持参するものです。果物などのお供え物を渡す風習もありますが、お淋し見舞いの場合には遺族に対するものであり、お供え物は故人に対するものです。

この風習に似ているものとして、関東地方などで行われている通夜見舞いが挙げられます。お淋し見舞いとして品物を持っていくといった場合には、特に品物が決められているわけではないので、遺族のことを考えてよいと思ったものを選びましょう。

一番多く選ばれているものがお菓子や果物で、特にまんじゅうなどの和菓子や、焼き菓子、チョコレートなどが選ばれています。小分け包装されているものであれば、列席者で分けることもでき、またその場で食べなくても持ち帰ることもできます。

すぐに食べない可能性があることを考えたり、日持ちのするものを選ぶと良いでしょう。またリンゴやミカンなどといった果物であれば、列席者で分けることができます。またコーヒーやジュース、お茶やお酒などといった飲み物も定番といえるでしょう。

コーヒーやジュース、お茶などの缶に入った飲み物であれば、分けたり持ち帰ったりすることもできます。紅茶やお茶を選ぶのであれば、ティーバッグ状態のものを選ぶのもよいでしょう。

また故人がお酒が好きだったのであれば、お酒や缶ビールなどを選ぶのも一つです。おすすめの品物は様々ですが、金額の目安としては2000円から3000円程度のものが相場です。あまり高額なものにする必要はなく、その場で手軽に食べられるものや、持ち帰ることができるものを考えましょう。

切り分けが必要であったり、賞味期限が間近に迫っているものはあまり適していません。


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