葬儀用語: 湯灌(ゆかん)とは?

安置している遺体における身体と頭髪を洗って清めた上で化粧をして身支度をする儀式を湯灌と呼び、入浴させつつ清める事例が多いですが今日では遺体を入浴ではなく清拭を用いる事例も増加傾向です。

湯灌では身体と頭髪を拭く事で清めつつ化粧を施したり髭を剃るといった身支度が行われ、最後は死装束を着させてあげるという流れです。

遺体を洗ったり清拭する際には納棺の作業を行う専門家によって行われるものの、遺族または親族が共に進めていく地域もあります。

湯灌を行う理由は衛生面と宗教面の2つがあり、衛生面においては亡くなると少しずつ腐敗が進行していき体液や血液が体外に漏れ出したり、皮膚の色が変化してしまう事が理由です。

体液や血液が漏れ出したり皮膚の色が変化する事については病院で処置が施される事例が多いですが、納棺が行われるまでに腐敗が進んでしまう事も珍しくないため、直前に湯灌を行い綺麗にします。

一方、宗教面における理由としては来世に向けて旅をするための身支度をするという意味合いがあるのと同時に、現世における煩悩や悩み事を全て洗い流して成仏するという気持ちも込められています。

このような湯灌は全ての方が行う必要性は無く、理由は病院で亡くなった際には看護師により容姿が整えられたり洗浄をしてもらえて綺麗な様子が保てるためです。

また、洗浄時にぬるま湯に遺体を浸すと腐敗が進行しやすくなったり、親戚が多く集まっている状況下で裸を見せたくないという場合には湯灌が行われない事もあります。

そのため、今日では宗教面を重要視して行われる事例が増えていて、現世での抱えていた思いを洗い流してあげつつ遺族が死を現実のものとして受け入れるきっかけにもされています。

全ての方が行わなければならない事柄ではないので、湯灌は葬儀を行う際の基本費用に含まれていない事例が多いです。
追加で行ってもらう場合には清拭と身支度のみであれば5万円で行ってもらう事ができ、簡易的な浴槽を自宅に持ち込み行ってもらう場合には10万円で行ってもらえます。


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