葬儀用語 家墓とは

葬儀用語の家墓とは、名前から連想できるように、墓石に家名を刻んで建てるお墓のことをいいます。

〇〇家の墓というお墓がまさにそれで、家族や同じ姓を持つ親族同士が、一緒に遺骨を納める形となります。

近年は核家族化により減少していますが、戦前は一族で同じお墓に入るのが一般的でした。

一方、戦後は核家族化の進行によって、相対的に一族単位の家墓の割合は減り、逆に核家族のお墓の数が増えているといえます。

〇〇家先祖代々のお墓という表記も、〇〇家の墓と同様に家墓に分類されます。
親族が同じお墓に入るので、お墓が核家族単位で分割されないことから、管理しやすいのがメリットです。

ところが、家督制度が廃止されお墓のあり方が多様化した結果、家墓が選ばれるケースは減っています。

お墓を継ぐ人が見つからない問題や、無縁墓が増加している中で、家墓は再び注目を集めます。

実際のところ、家墓とは基本的に家の長男がお墓を引き継いで、家族の代表として管理や供養が行われる傾向です。

葬儀で喪主を務めるのが長男というケースが多いことからも、家墓も自然と家督を継ぐ長男が引き継ぐものだったと分かります。

永代供養や個人のお墓など、お墓は様々な考えに基づき多様化していますが、家墓が今後復興するか衰退の道を辿るかは未知数です。


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