葬儀で使われる 樒(しきみ)とは

樒

仏教と関わりがとても深い上に歴史も長いのが樒であり、今日においても葬儀を行う上では欠かす事ができない植物です。

そのような樒の高さは見上げるほど高くて10mにもなる様子から一見して存在感がありますし、春を迎えた頃には黄色い花が咲くのも特徴的です。

また、特有の香りが強く感じられるのも特徴的ですが、樒によく似ている物として挙げられるのが榊です。

似ている物として榊が挙げられる事例が多いのは、両方共常緑高木かつ緑色をしているといった共通点がある様子が関係していますが、分類と色が共通している一方でじっくりと見た場合には、はっきりとした外見上の差異があるのがわかります。

樒に関しては葉が波打っているのが特徴的ですし肉厚であるのに柔軟性がありますが、榊に関しては平べったいのに加えて柔軟性は無くて硬いです。

こうした樒が仏事の時に使用される理由は、特有の香りや有している特性によって人生を全うした者を守ってくれるためです。

しかも、込められている意味というのはしっかりと実用的な理由も存在していて、樒が持っている唯一無二の香りは動物が近寄りにくくなるという働きを有しているので、かつて土の中に埋めていた頃には動物が近寄ってきたり掘り起こしてしまわないように、近くに植えていた歴史もあります。


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